音声をテキスト化できると地域通貨の促進につながりそう
神奈川県の藤野地域には「萬(よろづ)」という地域通貨があります。
通帳型と呼ばれる方式で、お願いしたいことや、してあげたことを通帳に記帳していくタイプのものらしいです。1萬=1円として、地域のスーパーで買い物をしたり、サービスの料金として支払うことも可能です。
その「お願いしたい!」は主にメーリングリストを使ってやりとりしているそうなのですが、もうちょっとテクノロジーが入るとより多くの人が使えるんじゃないかなと思いました。
目次
- お年寄りは情報を得にくい?
- 電話の内容をメールに送れたら?
- 何ができたら実現できるのか。
- 基盤には「顔の見える関係性」が必要
お年寄りは情報を得にくい?
通帳型の地域通貨はやりとりをする際はアナログですが、情報の流通の仕方はデジタルです。メーリングリストを使っているので。メールを使っているお年寄りは少ないのではないかと推測されるので、彼らの声が届きやすい様な仕組みがあるとより活気のある地域通貨になるのではないでしょうか。(萬はすでに活発な地域通過ではありますが)
電話の内容をメールに送れたら?
こんなアイデアです。
例えばウメさん(80歳・仮名)が、
「駅まで車で送ってくれる人いないかねぇ」と思ったとする。
そしてとある番号に電話をかけます。
『はい、こちらは▲▼サービスです。ご用件をどうぞ。」
といって留守電の伝言のようにメッセージを吹き込みます。
「ウメです。今から〇〇駅まで送ってくれる人はいませんか。よろしくお願いします」
そして、電話を切ると、残したメッセージをテキスト化して、特定のアドレスに送信してくれます。メーリングリストにしておくと良さそうですね。
配信されたメールには、
送信者:ウメさん
本文:ウメです。今から〇〇駅まで送ってくれる人はいませんか。よろしくお願いします。
それを見たタケさん(40歳・仮名)
『私、手が空いてるからいける!』と思ったので、そのメールに返信。
「タケです。今から10分くらいで、迎えにいきますね。」
すると、ウメさんの家の電話(もしくは携帯電話)が鳴ります。
電話を取ると、機械の音声で、
「タケです。今から10分くらいで、迎えにいきますね。」
という声が。
「あぁよかった」となって一件落着。
そんな妄想。
何ができたら実現できるのか。
- 音声を忠実にテキスト化する
- テキストを特定のアドレスに配信する
- 返信のメール(テキスト)を音声化(自動読み上げ)
これができれば実現できそう。
LINEなんかは、音声をそのまま送れるので、むしろ1は不要で、
メールに音声再生のリンクが貼られている、という状態でも良さそう。
基盤には「顔の見える関係性」が必要
妄想してみて、
やはり地域で循環するものなので、前提となる、お互いの関係性は重要なのだと思いました。
ウメさんがどんなところに住んでいて、いくつくらいで・・・みたいなことがわかっているからこそ、「あぁ困っているだろうな、お手伝いしなきゃ」という気持ちが働くのだと思います。
ただ、ちょっとした技術が加わると、メーリングリスト(情報が共有されるツール)に関わる人みんなが入れる状態になるし、情報の格差がなくなっていきますよね。